愛媛県海外協会の第28回通常総会は6月21日、松山市内で開き平成22年度の事業計画や新しい役員体制を決めた。記念講演ではカナダ日系人作家のジョイ・コガワ氏が180人の聴衆を前に「苦難の時代を生き抜いた日系人」の題で講演、実父で牧師だった故中山吾一氏の思い出や、父のふるさと大洲市蔵川のことなどについて語り、感銘を与えた。
総会には70人の会員が出席。井上善一協会長は、開会あいさつのなかで「昨年度は新たに個人会員制度を設けた。お陰で個人会員は100人を超え、厳しいなかにも組織力は上向きに転じた。『海を越えてふるさとの絆』の合言葉のもと、手を携え力強く歩んでいこう」と呼びかけた。在伯県人会長の藤原利貞氏も駆けつけ、協会活動に熱いエールを送った。
22年度の事業方針では、(1)「北針シンポジウム 異文化を越えて」の開催(5月22日に既実施、八幡浜) (2)南加県人会創立100周年式典へ県民訪問団の派遣(7月31日〜8月7日) (3)第6期ブラジル研修生の受け入れ(10月)(4)第5回会長杯ゴルフコンペの開催(5)いもたき交流の夕べ(11月)(6)大使館公邸料理人による料理教室(12月)(7)地区会の開催(2〜3月、西条、今治、八幡浜、今治)−などの中心事業を決めた。
役員改選では、新副会長として中山紘治郎氏(愛媛銀行頭取)を選任したほか、新理事4氏、新監事2氏を含む議案が承認された。
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